競馬名勝負備忘録

史上初の天皇賞・秋を制した名牝エアグルーヴ。

ダントツの一番人気は昨年3歳でこのレースを制した

バブルガムフェロー。

誰もが2連覇を予見していた。

たいしてエアグルーヴは2番人気。

入着はあっても、優勝までは・・・そんな観客の思惑が

感じられる人気であった。

牝馬が天皇賞・秋を優勝を優勝するとは。。。

ゴール前はマッチレース。わずかに先頭でゴールしたのは

牝馬のエアグルーヴだった。鞍上は武豊。できすぎともいえるドラマだった。

※ちなみに先頭で大逃げをしたのは能力開花前のサイレンススズカ

武豊がサイレンススズカを振り返る。

天皇賞秋には触れていないが・・・

小倉大賞典、金鯱賞、そして毎日王冠。

この馬がいかに伝説的扱いを受けているか、

理由がわかる動画だ。

8分少々とやや長い動画だが、ぜひ見ていただきたい。

ダートでは無敵といわれていた

アドマイヤドン。

断然の1番人気で迎えたこのレース。

最後の直線、先頭を走るフリートストリートダンサーを

きっちり捕らえた。さあ、あとは差を広げていくだけ。

誰もがそう思った。

しかし競馬に絶対はない。神はいる。

フリートストリートダンサーはそこから騎手の鞭に応え、

さらにもう一度伸びして競りかけてきたのだ。

観衆の誰もが驚いた・・・そして勝ったのがフリートストリートダンサーだったのだ。

今回もあえて1着馬ではなくその他の馬、3着馬である

ニホンピロウィナーに注目した。

マイル以下では敵なしといわれた名馬だ。

その馬が、東京2000mで皇帝シンボリルドルフにけんかを売った。

勝った馬は、皇帝ではなく伏兵ギャロップダイナ。

2着が皇帝ルドルフ。そんな皇帝の0.1差で

ニホンピロウィナーが3着入線。力を見せた1戦だった。

次走はマイルチャンピオンシップ。

昨年の第1回に続いての連覇だった。

平成のアイドル、オグリキャップ。

競馬ファンなら知らない人はいないといってもいい名馬。

そんなオグリキャップが、マイルチャンピオンシップ優勝後、

連闘で挑んだレースがあった。

それがこの第9回ジャパンカップ。

いくら怪物オグリキャップでも、連闘でしかもマイルから

クラシックディスタンスに挑戦してくるなんて・・・

そんな周囲の雑音とは無縁に激走するオグリキャップ。

首差の2着のレコードタイム。

そんな激戦を制したのはニュージーランドの牝馬、

ホーリックスだった。

4戦無敗の皐月賞馬、アグネスタキオン。

タキオンの名が示すとおり、「超光速の粒子」に負けない脚を見せた馬だった。

このレースで、アグネスタキオンは最高のパフォーマンスを見せる。

後のダービー・JCを制したジャングルポケット、

NHKマイルカップ・JCダートを制したクロフネをまったく相手にせず完勝。

惜しまれる早期引退であった。

ダービーでフサイチコンコルドの2着。

苦汁をなめたこの馬は、最後の一冠に執念を燃やしていた。

ファンもそれを期待、圧倒的一番人気。

しかし、第4コーナーを回ったところで、この馬が姿を消した。

馬群に姿を消したのだ。誰もがだめだと思った。

しかし、鬼脚と称される末脚をつかったこの馬は、

突然先頭集団に現れ、先頭でゴールする。

誰もが唖然とした瞬間だった。

世間一般では、阪神大賞典でマッチレースをした

ナリタブライアンとマヤノトップガンの2強対決のムード。

だれもが第4コーナーをまわった時点で、

ナリタブライアンの勝利を確信して、場内は盛り上がっていた。

ところが残り200mから鋭い差し脚をみせた馬が一頭いた。

それがサクラローレルだった。

ゴール前の馬券の紙ふぶきが、ファンの思惑通りには

レースが運ばないことを証明した。

まだ馬券の販売種類で中で「馬連」が一番高額に

なりやすかった頃の時代です。

1995年の秋。

地方から中央に移籍してきたトロットサンダー。

サンデーサイレンス旋風が始まる直前ぐらいでしょうか。。。

父ダイナコスモス(皐月賞馬)という日本古来の血統の馬。

そんな、馬が勝利したのがこのレース。

驚きはそれだけではなく、2着に最低人気(16番人気)の

メイショウテゾロがきて、馬連¥104,390というトンでもない配当がつきました。

観客のどよめきが印象的です。

今回は、あえて2着馬を取り上げました。

それは女傑の名にふさわしい「ヒシアマゾン」です。

当時○外にクラッシク戦線は門戸が開かれていなかったため、

ひたすら裏街道を連勝しまくった名牝です。

○外も出走できるエリザベス女王杯で、オークス馬チョウカイキャロルを

ハナ差で下し、名実ともに最強牝馬の称号を得ました。

そして三冠馬ナリタブライアンが出走する有馬記念へ。

当時の常識としては、いくら最強牝馬でも古馬の牡、

ましてや三冠馬ナリタブライアンにはかなうわけがない、

馬券対象にはならないであろうという見方がほとんどだったと思います。

しかし、終わってみればナリタブライアンの2着。

負けはしましたが、三冠馬に真っ向から勝負を挑んだ

記憶に残る一戦です。